リネンサプライで業務効率化を図ろう

リネン類の管理をどのように行っていますか?ホテル内に自前の洗濯工場を持ちクリーニングから在庫管理まで行っている場合もあるでしょうが、最近では業務効率化のためにリネンサプライ業者に一切の業務を委託しているホテルが一般的になっているようです。リネンサプライを利用することでなぜ業務効率化を図れるのか、リネンサプライについて詳しくみていきましょう。

リネンサプライとは

リネンサプライとは、ホテルで利用するシーツや枕カバーなどのリネン製品のクリーニングをリネンサプライ事業者が行ってくれることをいいます。事業者が定期的にリネンを回収し、クリーニングを行い再度ホテルに納品する、というサイクルを繰り返します。

一般的なクリーニング業者との違いは、リネン製品の所有者がホテルではなくリネンサプライ業者だという点です。ホテルはリネンを購入する必要がなく、事業者からレンタルするという形になります。リネンの買い替えや補修も事業者が行うことになります。

リネンサプライは、ホテルだけでなく病院や介護施設でも導入されているサービスです。

リネンサプライ導入のメリット

リネンサプライを導入すると、リネン製品管理の面でホテル側に様々なメリットがうまれます。導入のメリットについて詳しくみていきます。

・維持管理の負担減

リネンをホテルで所有すると、リネンの在庫管理や補修作業に人員を割かなければいけません。リネンには、寝具の他に従業員の制服なども含まれます。膨大な枚数の制服の管理をするのは業務の負担となりそうですが、リネンサプライであればそのような負担を減らすことができ、業務の効率化にも繋がります。

・クリーニング技術

リネンサプライ業者は、クリーニングを専門的に行う業者です。クリーニング専用の工場を持ち、ととのった設備で専門のスタッフがクリーニングを行ってくれるので、洗濯の仕上がりも高い品質を保っています。

・投資の節約

ホテル側がリネンを自前で購入するのは、大きな投資となります。またリネンは消耗品ですから、古くなれば補修や買い替えをしなければならずそういった面でも費用がかかります。リネンサプライではリネンの補修や買い替えも事業者が行いますので、こうした費用を節約することができ、その分をホテルの新規事業などの投資に回すことも可能です。

・エコに貢献

使い古されたリネン類は、他の製品に再利用するなどリサイクルを行っています。またクリーニングで出た排水は、排水処理の設備を整えることで、排水の約80%を再利用できるなど環境に対する配慮にも力を入れています。ホテルが自社でこのような対応をするのはなかなか難しいですが、リネンサプライを利用することで、こうした環境に対する事業にも貢献することができます。

リネンサプライのデメリット

ホテルにとってメリットが多いように見えるリネンサプライですが、もちろんデメリットもあります。

・災害時などの安定供給

例えば大きな地震が起こるなどの大災害の時に、リネンサプライ業者の工場が被災してしまったなどの被害があればリネンの供給が止まってしまう可能性があります。ホテル側がリネンを所有していないことで起こるデメリットです。工場を多く持っている業者や、広い地域に分散して工場のある業者を選ぶのが安心かもしれません。

・欠品、遅延

リネンの宅配はドライバーによって車両で行われます。道が混んでいるなどの理由から配達が遅延してしまうというトラブルもあるようです。また在庫管理のきちんとしていない業者の場合、リネン類が欠品を起こす場合もあるようです。実績と信頼のある業者を選ぶことが大切です。

・品質管理

ここまでご紹介したように、リネンの所有者はリネンサプライ業者ですから、リネンの買い替えや補修も業者が行うことになります。逆に言えば、業者が買い替えや補修を行わなければ、きちんと補修されていないリネンや使い古されたリネンが届く可能性もあります。リネンの品質がすべて業者まかせになってしまうところはデメリットと言えるでしょう。

まとめ

リネンサプライを利用することで、リネン管理の負担や投資を押さえて、業務効率化を図ることができるということが分かりました。業務効率化だけでなく、環境への貢献など多様なメリットがありますが、デメリットが無いわけではありません。リネンの欠品などはホテルにとっては致命的なトラブルにもなりかねませんよね。リスクをきちんと理解した上で、リスクを最小限にできるような業者を選ぶなどの対策をして利用することが大切です。

最近では、大きなホテルだけでなく民泊向けのサービスが登場するなど、リネンサプライはどんどん主流となっているサービスです。リネン管理業務が負担になっていると感じる場合は、リネンサプライの利用を検討してみては如何でしょうか。